「ベタ基礎だからシロアリは大丈夫」
そう思われている方は多いですが、実際には完全に侵入を防げるわけではありません。
今回は広島市内で確認された、ベタ基礎の打ち継ぎ金具部分から蟻道が形成された事例をもとに、原因と対策を解説します。
ベタ基礎でも侵入される理由
ベタ基礎は床下全面をコンクリートで覆う構造のため、防蟻性能が高いとされています。しかし、施工上どうしても「弱点」となる部分が存在します。
代表的なのが以下です。
- 配管貫通部
- コンクリートの打ち継ぎ部分
- 基礎の微細なひび割れ
- 金具まわりの隙間
特に見落とされやすいのが「金物まわり」です。
【実例】打ち継ぎ金具から立ち上がった蟻道
今回の現場では、基礎の立ち上がり部分に設置された打ち継ぎ金具に沿って、シロアリの蟻道が上がっている状態が確認されました。

蟻道とは、シロアリが乾燥や光を避けるために作る土のトンネルです。通常は地面から木部へ向かって作られますが、
👉 今回のように
「金具を足場にして基礎の立ち上がりを登る」
というケースは、比較的珍しい事例です。
金属自体を食べるわけではありませんが、
- 金具周辺のわずかな隙間
- コンクリートとの接合部の微細な空間
こうしたポイントが“侵入口”として機能していた可能性が高いと考えられます。
なぜこのようなルートができるのか
打ち継ぎ金具はコンクリート施工時に使用される部材のため、周囲にわずかな段差や隙間が生じやすい傾向があります。
シロアリはこうしたわずかな隙間を見逃しません。
さらに広島のように、
- 湿度が高い
- 雨が多い
- 床下が蒸れやすい
といった環境では、シロアリの活動が活発になりやすく、
👉 「本来想定されにくいルート」から侵入するケース
も実際に起こります。
放置するとどうなるか
蟻道が確認された時点で、
👉 すでに建物内部に侵入している可能性が高い状態です。
初期段階では被害が見えにくいですが、内部では
- 土台や大引きの食害
- 断熱材の劣化
- 湿気によるカビの発生
が進行しているケースもあります。
特に湿気の多い時期には被害の進行スピードが上がるため、早期対応が重要です。
見つけたときにやるべきこと
もし同様の蟻道を見つけた場合は、
- 自分で壊さない
- 状態を写真で記録する
- 早めに専門業者へ相談する
ことが大切です。
蟻道を壊してしまうと、シロアリの動きが分かりにくくなり、調査や対策が難しくなることがあります。
まとめ|ベタ基礎でも油断は禁物
ベタ基礎は確かに優れた構造ですが、
👉 「侵入ルートがゼロになるわけではない」
というのが現実です。
今回のような打ち継ぎ金具からの蟻道は、普段見落としがちなポイントに潜むリスクを示しています。
築年数が浅くても油断せず、
- 定期的な床下点検
- 湿気対策
を行うことで、大切なお住まいを長く守ることができます。





