リフォームや新築の現場でよく使われる「発泡スチロール(EPS断熱材)」。
軽くて便利な素材ですが、実はシロアリ被害と深い関係があることをご存じでしょうか?
結論からいうと――
シロアリは発泡スチロールそのものを“栄養として”は食べません。
しかし、ものすごくかんたんに“掘り進めてトンネル(蟻道)を作る”ため、
発泡スチロールは被害を見逃しやすい危険な素材になります。
以下で、わかりやすく解説します。
1. シロアリは発泡スチロールを食べるの?
✔ 食べない(栄養にならない)
発泡スチロールは樹脂系のため、シロアリにとって“食べ物”ではありません。
✔ でも噛みやすいので「道」を作られる
問題はここです。
- 柔らかい
- 乾燥して軽い
- 隙間構造が多い
このため、シロアリが簡単にトンネル(蟻道)を作って内部を移動できる素材なのです。
2. 「食べられないのに被害?」よくある誤解
実際の現場では、こんな流れで被害が見つかります。
▼発泡スチロールに穴だらけの“トンネル”
断熱材がボロボロ → 「劣化かな?」と見える
↓
実はシロアリがその裏で木材を食べ進めていた
↓
気づいた時には土台・柱が大きく被害
つまり、
発泡スチロールは被害を隠してしまう“盲点”になりやすい。
これが一番のリスクです。
3. 実際の住宅で起きやすい場所
次のような部分でシロアリ被害が見つかりやすいです。
- 基礎断熱材(発泡スチロール系断熱材)
- 玄関まわりの断熱材
- 浴室まわりの断熱材(特にユニットバスの下)
- 外壁内部の断熱材
これらは普段見えない部分のため、被害が進行しやすいのが特徴です。
4. なぜ発泡スチロールの家で被害が多いの?
✔ 断熱材が湿気を含みやすい
特に浴室や玄関まわりは結露しやすく、湿気を好むシロアリが寄りやすい。
✔ トンネルを作りやすい
木材までの“移動ルート”として最適。
✔ 内部が見えないため発見が遅れる
家主が気づく頃には柱・土台がスカスカ…というケースも。
5. 発泡スチロール断熱材を使う家での予防策
① 年1回の床下点検が必須
見えない部分だからこそ、プロの目での点検が重要。
② 浴室まわり・玄関まわりは特に重点チェック
湿気が溜まりやすいので要注意。
③ 新築・中古購入時は「断熱材の種類」と「防蟻処理」を確認
- EPS系断熱材か
- いつ防蟻処理をしたか
- 薬剤の保証期間
はチェックポイントです。
6. まとめ:発泡スチロールは“食べられないけど危険”
最後にポイントを整理すると…
- シロアリは発泡スチロールを“食べない”
- けれど簡単に掘り進めるため蟻道を作りやすい
- 被害が隠れやすく、発見が遅れがち
- 特に浴室・玄関まわり・基礎断熱材は注意
- 年1回の点検でリスクを大幅に減らせる
「うちは発泡スチロール断熱だから大丈夫」
というのは、実は大きな誤解です。
少しでも心配があれば、早めに専門の点検を受けることで
大きな修繕費用を防ぐことができます。





