去年の春〜初夏に「羽アリが家の中に入ってきた」「窓のまわりに大量に舞っていた」
そんな経験があったご家庭は、今年のリスクを”低く見積もらない”ことがとても大事です。
結論から言うと、
羽アリは“被害のスタートではなく結果”
去年出た=すでに巣がある可能性が高い
という前提で対策を考えるのが安全です。
1. 去年羽アリが出た家は、今年どうなる?
羽アリが出る理由は明確で、
巣の成熟 → 分巣準備 → 新たな女王・王の旅立ち
という生態サイクルによるもの。
「去年羽アリが出た=巣が成熟していた」サイン
そして成熟した巣は、今年こうなります:
- 食害スピードがどんどん速くなる(給水・給餌部隊も増える)
- 巣の拡大が進む
- 家の弱い部分へ食害が広がりやすい
- 気温上昇で活動量が増す
特に イエシロアリは冬でも弱くしか休眠しない ため、
「1年経てば落ち着く」ということは基本ありません。
2. “去年出た家あるある”の危険シグナル
去年羽アリが出たご家庭の点検に行くと、今年よく見つかるのがこの3つ:
✔ 床がゆっくり沈む
人が乗ると「ふわっ」「ぼよん」とする。
✔ 柱や畳の縁が“軽く”なる
たたくと空洞音。「コンコン → カンカン」に変わる。
✔ 水回り近くの木材がスポンジ状
お風呂・洗面所・キッチンは特に要注意。
これらはすべて、
羽アリの翌年に被害が進んで判明する典型パターンです。
3. では今年のリスクをどう考えるべき?
去年羽アリが出た場合、今年は“被害拡大の年”と考えるのが最も合理的。
理由は以下のとおり:
- 女王アリの産卵数は年々増える
→ 2年目、3年目が食害のピークになる - 巣の規模が大きくなる
→ 食べる量も範囲も拡大する - 住宅内部に入りやすくなる
→ 床下 → 壁内 → 天井へ横方向・上方向に広がる - 異常が“目に見えて”出てくるのは2年目以降
→ 去年は「兆候」、今年は「症状」になる可能性が高い
4. 今年どうすればいい? — やるべき順番はこれ
🥇 ① まず点検(家に入らずできる外周点検だけでも可)
去年羽アリが出た家は、
最低ラインが“現状確認”です。
家に入れたくない方は
「外周・床下入口周辺・基礎のクラック確認」だけでも意味があります。
🥈 ② 巣の位置を把握する(必要なら詳細点検)
去年の出現ポイントから推定できます。
- 床下の基礎沿い
- 湿気が多い場所
- 水回り
- 外壁のひびから侵入しているケースが多い
🥉 ③ 必要なら防除(今年はスピード重視)
特にイエシロアリは巣のサイズが大きく、
- ひと夏越えると被害量が倍増
- 修繕費が本当に高くなる
ため、早いほど得です。
5. 最後に — 羽アリは“去年限り”では終わらない
去年羽アリが出たお家のほとんどは、
翌年も何らかの形で「続き」が起きます。
- 去年は“お知らせ”
- 今年は“本番”になる可能性が高い
というイメージです。
「異常が出てからでいいや」ではなく、
“異常が出る前のタイミング”が最も安く済むことだけは、
ぜひ知っておいてください。





