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リフォーム前の床下調査 ~失敗しないリフォームの為に!~

2025年9月10日(水)

今朝は出勤前から大雨で早朝から憂鬱な気分のままスタートです。
予報でみると、まとまった雨は午前中までとの事で、午後からは少しずつ上がって
きそうで、ひと安心です。気温も30℃まであがらないので、作業自体は比較的
容易にできそうですね。

昨日は、ある取引先様からのお問合せで
リフォームをする前のインスペクションの一環で床下の検査の御依頼をいただき
現地に向かいました。

建築年数は不明ですが、おおよそ45年近く経過している建物ではないかとの事。
今回は外装や内装のリフォームがメインで構造を大きく触るリフォームのご計画では
ないとの事ですが、普段の生活の中で見えない部分(特に床下)に緊急に修繕しなければ
ならない劣化箇所があれば、そちらを優先にしたいとの意向からリフォームの優先順位を
確定させる為の床下調査でした。

実際に床下に入ってみると

一見は、そんなに激しい劣化があるように見えませんでしたが・・・
ほふく前進で奥へ侵入していくと、まず目に入ったのが

上記写真にあるように 基礎のクラックです。

写真でご覧になっていただくと、御分かりいただける思いますが
すでに亀裂が大きく、そして深い為、コンクリート内部の鉄筋にサビがでており
著しく強度低下している現状が見受けられました。

またさらに調査をしていくと

上の写真のようにシロアリ蟻道が見受けられ

その蟻道内部には、ヤマトシロアリの生息が見受けられました。

シロアリ被害はすでに床面の断熱材にまで入り込むほど進行している状況です。

また一部、断熱材の欠落(下の写真を参照)も見受けられました。

その他、床下の給排水関連の水漏れや木材の著しい腐朽などは見受けられませんでした。
以上の事より、今回のリフォームに併せて基礎の補修、断熱材の補修、シロアリ防除処理などを
併せて検討していく事になりました。

ご予算の都合もある為、外壁の塗装工事については、今回は先延ばしにして緊急性の高い床下関連の
工事を優先して行い事になりそうです。

今回、床下を検査せずにリフォーム工事を進めていると
本来、一番優先して修繕しなければならない部位を放置してしまう結果になったかもしれません・・・

リフォームは規模の大小にかかわらず、まず計画の段階で検査をされる事を強く推奨します。
特に、床下は普段の生活では気づかない劣化事象が多い部分になりますので、絶対に調査をして
おくべき部位です。

まずはリフォームされる建築業者さんにご相談いただき、建築業者さんで対応が難しいようで
あれば、弊社へご相談くださいませ。
お客様が
『あの時に事前に点検しておけばよかった・・・』と
お嘆きにならないよう、安心安全なリフォームになるようお手伝いをさせていただきます。